天台宗 長福寺|茨城県水戸市

不動明王二童子像(2)

不動明王二童子像(2) | 天台宗 長福寺|茨城県水戸市
不動明王二童子像(2) | 天台宗 長福寺|茨城県水戸市

不動明王二童子像(2)

不動明王二童子像(2)
員数 1幅
分類 絵画(掛幅)
本紙法量 縦75.0×横32.4センチ
品質形状 絹本墨画淡彩
伝来 制作当初より長福寺に伝わる
制作年代 安政3年(1856)6月
調査者 藤元裕二・藤元晶子

長福寺に2点が伝わっている不動明王二童子像の1点である。

波間に浮かぶ岩上に、不動明王と矜羯羅・制吒迦の二童子を配した画像である。不動明王は正面を向いて座し、右手に利剣、左手に羂索を持つ通規の図様を採る。矜羯羅童子は柔和な表情に描かれ、両手で蓮華を持つ。制吒迦童子は姿勢を崩して岩上に座し、右手に棍棒を持ち、左手で肩布を握る。これらの図様は、伝統的な不動明王二童子像の枠内に収まるものの、水墨風のタッチで描かれ、且つ生々しさを、写実的とも言える表現は、極めて特異と言えよう。江戸時代後期に至ると、西洋画の影響を間接的に受けるようになり、それが仏画の世界にも波及していったようであるが、その様を示す貴重な具体例である。制作年代も明らかな基準的な作である。


交通・アクセス

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  • 常磐線 水戸駅にて臨海大洗鹿島線乗換
  • 常澄駅(水戸駅より2駅10分)下車 徒歩25分(2km)

お車でお越しの方へ

  • 常磐自動車道・水戸JCより東水戸道路に入り、水戸大洗IC出口より約3分
  • カーナビを利用すると山門階段下の正面駐車場に案内されますが、階段が急ですので、大串貝塚ふれあい公園前の門を奥に進み、客殿前駐車場をご利用ください。
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