
員数 | 1幅 |
---|---|
分類 | 絵画(掛幅) |
本紙法量 | 縦75.0×横32.4センチ |
品質形状 | 絹本墨画淡彩 |
伝来 | 制作当初より長福寺に伝わる |
制作年代 | 安政3年(1856)6月 |
調査者 | 藤元裕二・藤元晶子 |
員数 | 1幅 |
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分類 | 絵画(掛幅) |
本紙法量 | 縦75.0×横32.4センチ |
品質形状 | 絹本墨画淡彩 |
伝来 | 制作当初より長福寺に伝わる |
制作年代 | 安政3年(1856)6月 |
調査者 | 藤元裕二・藤元晶子 |
長福寺に2点が伝わっている不動明王二童子像の1点である。
波間に浮かぶ岩上に、不動明王と矜羯羅・制吒迦の二童子を配した画像である。不動明王は正面を向いて座し、右手に利剣、左手に羂索を持つ通規の図様を採る。矜羯羅童子は柔和な表情に描かれ、両手で蓮華を持つ。制吒迦童子は姿勢を崩して岩上に座し、右手に棍棒を持ち、左手で肩布を握る。これらの図様は、伝統的な不動明王二童子像の枠内に収まるものの、水墨風のタッチで描かれ、且つ生々しさを、写実的とも言える表現は、極めて特異と言えよう。江戸時代後期に至ると、西洋画の影響を間接的に受けるようになり、それが仏画の世界にも波及していったようであるが、その様を示す貴重な具体例である。制作年代も明らかな基準的な作である。