天台宗 長福寺|茨城県水戸市

不動明王二童子像(1)

不動明王二童子像(1) | 天台宗 長福寺|茨城県水戸市
不動明王二童子像(1) | 天台宗 長福寺|茨城県水戸市

不動明王二童子像(1)

不動明王二童子像(1)
員数 1幅
分類 絵画(掛幅)
本紙法量 縦100.2×横42.3センチ
品質形状 絹本着色
制作年代 江戸時代後期
調査者 藤元裕二・藤元晶子

長福寺に2点が伝わっている不動明王二童子像の1点である。

画面中央に、燃え盛る火炎光背を負う不動明王が描かれ、向かって右下に矜羯羅童子、左下に制吒迦童子が表される、通規の不動明王二童子像の構図を採る。三尊は波間に浮かぶ岩上に立つ。三尊の図様もやはり通例のものであり、不動は右手に利剣、左手に羂索を持ち、矜羯羅童子は右に白蓮華、左手に独鈷杵を、制吒迦童子は両手を交差させて右手に棍棒、左手に五鈷杵を持つ。具に眺めると、明王の裳は向かって右、二童子のそれは向かって左に流れており、一画面に吹き抜ける風の方向は統一されていないが、それは三尊それぞれを異なる原本から導き込んだためであろう(その制作姿勢も良く見受けられる)。

本図は明るい画面作りがなされた一本である。整った図様や衣の文様などの細部描写も丁寧であり、仏画制作に習熟した仏画師の筆を思わせる。典型的な江戸時代の作風を伝える佳作である。


交通・アクセス

公共交通機関でお越しの方へ


  • 常磐線 水戸駅にて臨海大洗鹿島線乗換
  • 常澄駅(水戸駅より2駅10分)下車 徒歩25分(2km)

お車でお越しの方へ

  • 常磐自動車道・水戸JCより東水戸道路に入り、水戸大洗IC出口より約3分
  • カーナビを利用すると山門階段下の正面駐車場に案内されますが、階段が急ですので、大串貝塚ふれあい公園前の門を奥に進み、客殿前駐車場をご利用ください。
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