釈迦十六善神像 | 天台宗 長福寺|茨城県水戸市

釈迦十六善神像

釈迦十六善神像
員数 1幅
分類 絵画(掛幅)
本紙法量 縦113.5×横63.4センチ
品質形状 絹本着色
制作年代 江戸時代前期~中期
調査者 藤元裕二・藤元晶子

大般若転読会の本尊である、釈迦三尊十六善神の画像である。伝統的な図様に則り、釈迦三尊を中心に据え、左右に十六善神を対照となるように配置する一本である。鎌倉時代以降流行した、中国風(宋風)の強い表現を採る。本図の絵師は詳らかにならないが、随所に仏画に習熟した筆さばきが看取され、群衆の面相は生き生きと整えられており、彩色や文様なども丁寧である。菩薩の頭光の後方に位置する部分においては、頭光の層を通すことにより調子を異にするなど、細やかな配慮も心地よい。江戸時代仏画の佳作の一本である。