一隅を照らす(いちぐうをてらす) | 天台宗 長福寺|茨城県水戸市

一隅を照らす(いちぐうをてらす) [2016年06月10日]

金八先生ドラマで「一隅を照らす人になってください。一隅を照らす者は この世の宝です。人を包んであげられる優しい人になってください。」と言われた。 これは、天台宗を開いた伝教大師最澄師(さいちょう)の 「一隅を照らすこれ則ち国宝なり」の言葉です。 意味は 「国の宝は、お金や財宝ではありません。自分がいる場所で一生懸命努力をしていくことで、自分自身が光を放ちます。自分が光ることで、周りの人達も光ることができるのです。そしてやがて、町や社会も輝いて行く。それこそが国の宝であるという教えです。 何か特別なことをするのではなく、自分がその時々にベストを尽くすことが大切。 例えば自分が誰かと接する時に、明るく楽しくなるよう心がける。 それだけでも、光を照らすことになるのです。 特別な能力などなくても、自分の努力が確実に世の中の一隅を照らしている」というもの。 自分が頑張って光ることで、周りも明るくなるのです。